左利きとギターの出会い:Eastman AR-910CELH from Shibuya

“Eastman

こいつとは有名な渋谷のジャズギター専門店で出会いました。

東京事変の前夜に

たまたま東京に行く用があり空き時間に楽器屋めぐりを企んでいました。

当初は左利き用に力を入れている御茶の水の某店が目当てでした。

そんな予定の2〜3日前に仕事帰りに近所の Cafe で会社員 Jazz Guitarist のU氏と遭遇。

「東京行くなら渋谷の店は是非行った方がいい」と強く勧められました。

Website に Guild のフルアコが!

「でも左用なんか置いてへんやろ?」と半信半疑でお店の Website を見ました。

そこにはなんと左用の Guildが!

早速E-mailで「このGuild試奏できますか?他に左用フルアコありますか?」と質問。

「試奏OK。他に修理中が1本あり興味あれば用意できるか確認します」との回答。

「興味あるので是非お願いします」と返信。

いざ渋谷 ~ ArchiTop Paradice へ

そして東京初日お店を訪問。

Guildを試奏しました

残念ながらイマイチしっくりこない。

もう一本の方は修理から戻ってない。

翌々日であれば用意できるかもとのこと。

電話連絡もらうことにして店を後に。

再訪~これだ!Jazzyだ!

翌々日 本来の用をすませた後 再訪問し見せてもらったのがこの1本。

当時 Eastman という Maker すら知らなかった僕は半信半疑で試奏。

しかし 弾いてみると いいんですよ これが!

何がといわれてもわからんのですが しっくり来たんです。

前々日の Guildや 別の店で弾いた Heritage はうまく弾けずヘボヘボだったんです。

ところがコイツを手にしたら Jazzy な Phrase がぱらぱらと・・・(笑)

つくづく楽器は「相性」だと思いました。

Guild・Heritage なんてフルアコでは定評のある Maker で悪かろうはずないんです。

でも何故か僕にはこれが飛び抜けて「弾く気をそそる」楽器だったんですね。

市場評価も未知数の Brand Eastmanの未来は?

とはいえ当時は市場評価も未知数の Brand であった Eastman。

D'Angelico や D'Aquisto の License 物に手が届いてしまう安くはない値段。

17インチの大柄な Body + Floationg Pickup でハウリングには悩まされそうなど。

不安要素もあり長時間居座って悩みました。

最終的には何より弾いた時の Touch や出てくる音の Feeling を大事にしたかったんです。

意を決して購入に至りました。

装飾を排した超 Simple な Looks も高ポイント

この手の楽器では定番の「貝」を一切使っていません。

指板上の Position Mark なし。

Head の Inlay も Binding も「木」です。

そして1 Pickupに1 Volume 1 tone の Simple な操作系。

さらに Control Knob もPick Guard の下に隠すように実装されています。

視覚的にも物理的にも Noiseにならない設計が良いです。

絶妙な Timing の劇的な出会いだった

この個体は1年落ちの中古でした。

少なくとも当時 Eastmanの Catalog に左用はありませんでした。

おそらくUser か Shop からの Order で作られたもの。

お店の方も「E-mail いただいてなかったら今日お見せすることはできませんでした」とのこと。

誰かが左用を Order して手放さなかったら。

たまたま東京に行く用がなかったら。

あの夜U氏と会わなかったら。

お店の Website に左用の Guild が載ってなかったら。

あの E-mail を入れてなかったら。

この出会いはなかったはず。

そう考えると 運命的なものを感じます。

2025年現在の Eastman

僕がこの AR-910CELH を購入した時点で Eastmanの Lineup は これを含め2機種。

色違いを含めて4機種だったと思います。

2025年現在は「世界最王手」とするせつもあるほど大手の楽器メーカーに育っています。

もうこの当時の価格では入手不可能です。

大事に使っていきたいと思います。